2005/7月上旬・・・
先日松谷さんが版を描いていった CERCLE '05-06 [ 円 ] の試し刷りに入りました。
松谷さんはパリに帰った為に前もって打ち合わせをして刷るインクの色などを描いた版ごとに指定しています。
ひとまず打ち合わせ通りに試し刷りを進めてから作品をパリに送りその後の進め方を検討していきます。
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松谷さんが描いた版を製版しています。 リトグラフの製版の行程は [ MAKING PROCESS] に詳しく紹介してありますのでここでは省きます。左の版はシルバーグレーで刷る予定です。 右の版は墨色で刷る予定です。 松谷さんのタブローのような鉛筆で塗込めた真っ黒に光る質感が出せるといいのですが・・・。 |
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製版した版の製版インクを溶剤でおとして打ち合わせで決めた各版の色で刷る下準備をしているところです。 右の版は一番最初に刷る版でシルバーの版です。 |
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まず初めにシルバーグレーを刷った紙に2版目のブルーを刷り重ねているところです。 上の写真のように版の製版インクを溶剤で綺麗におとしたら、ゴムローラーでインクをのせてリトグラフ用のプレス機を通して圧力をかけます。 一枚一枚版にインクをつける必要があります。 |
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右が1版目のシルバーグレー+2版目の青、 左が3版目の墨インクを刷リ重ねた状態です。 |
最初の打ち合わせで予定したリトグラフの部分を刷り重ね終わったところです。 このあとシルクスクリーンでイメージの中央と円の周りに盛り上がったようなテクスチャーの黒いラインが加わります。シルクスクリーンのインクはタブローのイメージと共通する艶のあるビニール系のものを選んでいます。
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スクリーンの下にはリトグラフの黒い版まで刷られた作品が入っています。スクリーンには中央の黒い盛り上がった部分と周りの円が焼きつけられています。 上からインクをスキージで擦るように刷ると、焼きつけられた描画部分からインクが抜けて、下の紙に刷りとられます。 謄写版の原理です。 |
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まん中の黒い部分が刷られたところです。 盛り上げる為に何回か同じ版を刷り重ねています。 最初は紙がインクを吸い込む為に艶が今一つでしたが、刷り重ねる内にイメージどうり艶が出て来ました。 |
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刷り上がってすぐ重ねるとインクが作品の裏側に着いてしまうので完全に乾燥するまで、ドライラックに入れてよく乾かします。 |
これですべての版が刷り終わり作品もほぼ完成です。パリに作品を送り 松谷さんが最終チェックをします。